- 事業社名
- 大分みそ協業組合
- 事業内容
- 組合員のみそ商品を受託生産
- 組合員数
- フンドーキン醤油を中心に大分県内のみそ生産者10 社で構成
納入事例CASE STUDY
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納入事例CASE STUDY
みそのパレタイズライン。
ロボパレ3台で122品種積み分け。
導入の効果
大分みそ協業組合の工場(大分県臼杵市)は、九州の老舗調味料メーカーであるフンドーキン醤油(以下、フンドーキン)の本社敷地内にあり、フンドーキンのみそ商品のすべてを受託生産しています。工場では、オークラ輸送機の旧型ロボット「A630」の老朽化にともない、3台の高速ロボットパレタイザをパレタイズ工程へ昨年8月に導入しました。100種類を超えるみそを3台のロボットパレタイザが自動で積み分け、生産性を飛躍的に向上させました。
音声有り
工場でのパレット積みは、20年以上前に導入したA630型ロボットがロットの大きい売れ筋品種を自動積み付けし、その他の品種については3人の作業者による手積みでした。しかし、A630型ロボットの老朽化に加え、作業者の労働負荷大、取引先や配送業者から要望されていた木製パレットから樹脂パレットへの切り替えなどの懸案事項を解決するため、3台のロボットパレタイザを導入。A630型ロボットの更新とともに手積みをなくすなど大幅な現場改善をはかりました。
導入したのは高速タイプのロボットパレタイザ「Ai1800」。上流の箱詰めラインは11ラインあり、122種類に及ぶ商品のケースがケーサーから切り出されます。途中幹線ラインに合流し、ロボットの積み付けエリアで再び11ラインに分岐して積み付けステーションへ供給されます。ロボットは1台で3ライン分、2台がそれぞれ4ライン分をパレタイズします。ケースは重いもので12kg。人力では大きな負担となっていましたが、ロボットは2個掴みを基本に軽々と処理します。手積み時代に頻繁に発生していたパレットへの積み間違いもロボットにより解消。ランダムに流れてくる商品は、決められた複数のパレットへ正確に積み分けられます。現在、3台のロボットは、上流の生産能力にあわせ、時間当たり約2,200ケースの処理能力で安定稼働を続けています。
ロボットパレタイザ「Ai1800」は4ラインから運ばれてくる4種類のみそを4パレットに積み分け
繰り返しの増設で制御がバラバラになっていた箱詰めラインもあわせて一新。
後々の管理やメンテナンスを考慮し制御を一元化しました。
昨年の盆休み10日間で工事完了をお願いしたが、希望通り盆明けの生産に間に合った。しかもスタートから順調に稼働し、正直驚いた。
手積み時代は目視でケースを判別するため、積み間違いが多く、あと作業が大変だったが、ロボットに任せきりだ。工場は一般の方々にも見学していただいている。大半の人が見学通路からロボットに釘づけになっている。こういった無形部分での導入効果も大きい。
※本記事内容は2021年3月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。