モーターローラ単体　機能・用途例

ラインナップ

特長

運転、停止等の制御が自在

連続運転、間欠運転に対応でき、搬送方向も正逆自在に制御できます。

安定した回転速度で静か

許容荷重内では、安定した搬送を実現します。また、滑らかな回転で低騒音です。

ワンタッチ取り付け式です

ワンタッチ機構の採用により、フレームへの取り付け、取り外しが簡単です。（一部適用しない機種があります）

ライン設計が簡単

ラインへの組み込みが容易で、ライン設計を省力化、標準化でき、簡単に自動搬送ラインを構築できます。

給油不要で衛生的

給油の必要がないため、省メンテナンスで衛生的です。

機種・仕様一覧

モータローラ型式例および型式記号の説明

特定機能・ゴムライニング（各種仕様）

　B：ブレーキ仕様

通電時開放型の専用電磁ブレーキを内装していますので、停止精度が要求されるときや停止位置を保持したいときはブレーキ仕様をおすすめします。

・ブレーキ電源はモータ電源と同じです。
・インバータはモータローラ電源：200V三相のみ対応可能です。
・インバータ使用時のブレーキリード線は、モータ回路と分けて一次側で制御してください。
・ブレーキ消費電力（W）、電流（A）およびブレーキトルク（N・m）は各機種ページをご参照ください。

　NR、UR、NB、CR：ゴムライニング仕様

軽量物のスリップ防止、搬送物の保護のためにゴムライニングをおすすめします。

記号	ゴムライニングの種類	用途	注意	色
NR	天然ゴム	一般用	油に弱い	黒
UR	ウレタンゴム（エーテル系）	耐摩耗性	熱に弱い	無着色
NB	ニトリルゴム	耐油性	ベンゼン・トルエンに弱い	黒
CR	ネオプレンゴム（クロロプレンゴム）	耐熱・耐薬品性	酢酸エチルに弱い	黒

・ライニングの標準厚みは3mmです。
・上記以外のゴムライニング仕様については弊社営業部までお問い合せください。

仕様環境（各種仕様）

　D：防塵仕様（保護等級 IP50）

小粒子、粉塵等の多い環境には防塵仕様をおすすめします。

※リード線の標準長さ：150mm

　I：防滴仕様（保護等級 IP55）

水分を伴う搬送ライン、ほこりの多い場所、少量の水滴がかかる場所には防滴仕様をおすすめします。

材質
ローラパイプ	取付軸	出力軸	取付金具
スチール	スチール	スチール	SUS304

注）①PSP-Iのみ出力軸はSUS303です。
②材質は標準仕様の他ステンレス仕様でも製作いたします。

※ローラパイプ、シャフトはスチール製です。
※最小寸法およびワンタッチ取付機構の有無は各機種ページをご参照ください。
※キャブタイヤコード長さ：単品出荷時300mm、組み込み出荷時120mm
※キャブタイヤコードは機種、仕様、パイプ寸法により外部接続となる場合があります。

　J：防水仕様（保護等級 IP65）

洗浄ライン、屋外等の水がかかる場所には防水仕様をおすすめします。

材質
ローラパイプ	取付軸	出力軸	取付金具
SUS304	SUS303	SUS303	SUS304

※防水仕様の接線力は、標準品に比べ20%低下します。

※ローラパイプ、シャフトはステンレス製です。
※ワンタッチ取付機構はφ38、φ42.7、φ48.6のみ標準仕様です。φ57、φ60.5には適用しません。
※最小寸法は各機種ページをご参照ください。
※キャブタイヤコード長さ：単品出荷時300mm、組み込み出荷時120mm
※キャブタイヤコードは機種、仕様、パイプ寸法により外部接続となる場合があります。

保護等級（IP）について（IEC60592）

取付金具/取付け方法

端子台･端子台カバー･廻り止め金具

φ38.0
端子台	端子台カバー	廻り止め金具

φ42.7
端子台	端子台カバー	廻り止め金具

φ48.6
端子台	端子台カバー	廻り止め金具

φ57（PSS-V除く）・φ60.5
端子台	端子台カバー	廻り止め金具

φ57　PSS-V
端子台	端子台カバー	廻り止め金具

(注)

モータローラの出力軸は専用の端子台と回り止め金具でフレームに固定してください。
出力軸が空回りしますと、リード線が断線し、故障の原因になります。
モータローラには上記標準の端子台・端子台カバー・回り止め金具が含まれています。
但し、下記の場合は例外となります。
①D：防塵仕様、I：防滴仕様、J：防水仕様には端子台はありません。
②B：ブレーキ仕様、PSS-E：ドライブ・フリー仕様は別途端子台が必要です。
詳細は弊社営業部までお問い合わせください。
防滴仕様や防水仕様でも、モータローラの充電部、渡り配線の結線部等にほこりがたまったり、
水が付着すると、ショート・漏電・感電・発火等の恐れがありますので確実な結線処理をしてください。
φ38の端子台・回り止め金具のシャフト穴は横向きになります。

モータローラの取付方法（ワンタッチ取付機構）

シャフトがへこんでワンタッチで取付け、取り外しができます。

モータローラのパイプと軸がフリーローラと同径のときは、フリーローラの軸穴をそのまま利用できます。
寸法が異なるときは、フレーム軸穴を変更してフリーローラと高さを合わせ、荷重が均等にかかるようにしてください。
搬送物の材質・平滑度により搬送物底面がモータローラに接触しないときは、最低1ケース当り2本のモータローラをご使用ください。又は若干高めにセットしてください。この場合荷重はモータローラだけで受けることになりますのでモータローラの許容荷重に十分ご注意ください。

・仕様により、ワンタッチ取付機構が対応できない場合があります。

取扱上の注意事項

リード線による持ち運びや、ぶつけたり、落としたりしますと内部を傷めることになりますので十分ご注意ください。またリード線をフレーム穴に通す際、被覆に傷を付けないようご注意ください。

モーターローラ単体　取付金具/取付け方法　取扱上の注意事項イラスト

配線例

モータローラの給電側のリード線は黒白赤の3線です（但しブレーキ仕様、またはPSS-E：ドライブ・フリータイプは5線です）。3本のリード線の内2本の線を入れかえることにより、回転方向を変えることができます。多数のモータローラを使用する場合、リード線を全て同一に結線すると回転方向が同じになります。
防塵、防滴、防水、ブレーキの各仕様およびPSS-E：ドライブ・フリーの場合は、下記の配線例、結線方法とは異なります。詳細は弊社営業部までお問い合せください。

100V単相配線例（コンデンサ外部取付け）

(注)

100V単相標準仕様のモータローラコンベヤ全般に適用します。
コンデンサは端子台横に両面テープにて貼付けます。
渡り配線ケーブルはSVCT0.75Sq*3Cを使用しています。
PSP等 φ42.7の場合はMAX.40本まで、PSS等 φ57の場合はMAX.20本まで渡り配線が可能です。ただし、1系統当りの総延長距離は60ｍまでとします。
渡り配線一次側で可逆運転する場合、1本が故障するとコンデンサのバランスが崩れ他のモータローラの故障を誘発したり、回転不良が発生しますのでご注意願います。

200V三相配線例

(注)

200V三相標準仕様のモータローラコンベヤ全般に適用します。
渡り配線ケーブルはSVCT0.75Sq*3Cを使用しています。
PSP等 φ42.7の場合はMAX.40本まで、PSS等 φ57の場合はMAX.20本まで渡り配線が可能です。ただし、1系統当りの総延長距離は60ｍまでとします。
インバータを使用する場合はMCをインバータとしてください。