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特集FEATURE
HACCP環境に求められるコンベヤ
HACCPと同じく、2018年6月の食品衛生法改正により定められた新しいルールの1つで、2020年6月より施行されました。
ポジティブリスト制度はプラスチック（合成樹脂）製の食品用器具や包装容器に使用できる物質を定めたものです。プラスチック材に使ってよい物質をリスト化し、安全対策を強化しました。リスト外の物質の使用は禁止となります。器具の中にはコンベヤも含まれ、具体的にはフレームや脚ではなく、食品が直接触れる樹脂製ベルトなどが該当します。
従来はネガティブリスト制度で規制していました。これはポジティブリスト制度とは逆に、使用禁止物質を定め、リスト外ならどんな物質の使用も認めていたものです。極端にいえば、安全が確保されていなくとも使用禁止に指定されていない物質なら含有していても問題はないという考え方です。安全対策の面からは、使用可能物質のみを定めたポジティブリスト制度に軍配があがります。世界的にはポジティブリスト制度を導入している国が大半です。
カナダ、ロシア、韓国※、タイ※など
※韓国・タイにおいてはポジティブリスト制度導入を検討中
日本、米国、欧州（EU）、イスラエル、インド、中国、
インドネシア、ベトナム、オーストラリア、
ニュージーランド、サウジアラビア、ブラジルなど
参考：厚生労働省医薬・生活衛生局「食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度導入について」
食品コンベヤとして使用される「ジャブコン」「ベルコンミニ」「ファインコンベヤ」の全機種（一部機種除く）に搭載しているベルトは、ポジティブリスト収載の物質で作られております。
施行後5年間（2025年5月31日まで）は経過措置期間が設けられています。したがって施行前に製造や流通した食品コンベヤで、ポジティブリストに載っていない物質が含有するベルトを搭載したものでも、経過措置期間の適用を受け、適合品として認められます。施行日以降に製造されるものは、順次ポジティブリスト対応品に切り換えていくことが望まれます。
