- 会社名
- 株式会社サラダコスモ
- 事業内容
- もやし、スプラウト、かいわれ大根、豆苗、カット野菜等の製造販売
- 従業員数
- 820名
- HP
- https://www.saladcosmo.co.jp/
納入事例CASE STUDY
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納入事例CASE STUDY
「MXF」がもやしパックの裏を表に。
高速箱詰め機への反転供給実現。
導入の効果
もやしの大手メーカー、㈱サラダコスモ(本社・岐阜県中津川市)は、中部、関西圏への新たな生産拠点として2020年12月に養老生産センター(岐阜県養老町)を完成させました。新設したもやしの包装ライン(15ライン)には数多くのオークラ軽搬送コンベヤが使われ、中でも生産量の多い緑豆もやしの6ラインには最新の箱詰め機とともに新型コンベヤ「MXF/ねじり反転コンベヤ」を採用。裏向きで流れてくるもやしパックを、商品名のある表向きに反転させて箱詰め機へのスピード供給を実現しました。
音声有り
養老生産センターはサラダコスモ最大の生産拠点。中部圏や関西圏へのアクセスのよい東海環状自動車道・養老インターチェンジのそばに建設されました。 もやしの育成に不可欠な水は、養老山麓の豊富で良質な地下水が使われています。生産には万全の品質管理が求められ、センターでは既存の5工場に続き、厳しい食品安全の国際規格「FSSC22000」を2022年秋には取得する予定です。
もやしは、発芽から約10日で出荷状態に育ちます。出荷状態まで成長したもやしは、根切りや洗浄など前処理後、200グラム単位で袋詰めされます。次々と排出されるパックは閉じ代のある裏面が上になっており、その状態のまま箱詰めラインへ供給されます。
箱詰めラインはもやしの種類ごとに計15ラインが並びます。生産量が少ないラインでは金属・重量検査を通過したもやしパックを、作業者が商品名のある表面にひっくり返しながら空箱に詰めていきます。こうした中で出荷量の多い緑豆もやしの6ラインには、能力アップと省人化をはかるため「MXF/ねじり反転コンベヤ」と高速箱詰め機を導入しました。
MXFは、ユニークなねじりベルト機構により搬送物の天地を反転させる新型コンベヤです。箱詰め機の上流部に設置され、裏面で流れてきたもやしパックを表面に反転させ箱詰め機へ自動供給します。MXFと箱詰め機の活用により、緑豆もやしの6ラインは日産6千ケース(30万パック)の量産化を達成しています。
裏面で流れてきたもやしパックを、ユニークなベルトねじり機構で表面に反転させるMXF
もやしは足がはやい野菜なので、消費地に近いところで生産しなければならない。これまで他の工場から供給してきた中部、近畿圏のマーケットに本腰をいれるため当工場を竣工した。早朝に収穫したもやしをエリア内の生協やスーパーに最短でお届けし、そのまま店頭に並べてもらっている。スピード出荷実現のために、包装ラインの自動化は不可欠だ。出荷量の多い緑豆もやしラインには箱詰め機とセットでMXFを導入しライン能力を高めた。また深刻な人手不足対策の面でも大きな省人効果が生まれた。今後需要が増えていけば手詰めラインへの導入も検討したい。
※本記事内容は2022年4月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。