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86MOTOR ROLLER & CONVEYOR搬送物仕様搬送物の質量=20kgのダンボール箱(幅400mm×長さ400mm)コンベヤ仕様の選定搬送物仕様から呼称ローラ幅490mm、ローラピッチ100mm、モータローラ径φ57と仮定した場合、下記の通り検討します。(1)必要接線力(N)の確認搬送に必要な接線力、必要接線力(N)は下記計算式で確認します。※搬送物(ダンボール)の転がり摩擦係数は  より(μ=0.1)を下記計算式に当てはめます。F = 9.8×20(0.1×cos0°+sin0°) = 9.8×20(0.1×1+0) = 19.6(N) ∴ 搬送物に19.6(N)以上の接線力がかかると搬送できることがわかります。(2)モータローラ必要本数の確認モータローラの必要本数は、必要接線力(N)とモータローラ1本当りの起動接線力(N)を比較し、起動接線力が必要接線力を上まわるか確認します。例えば、PSS(φ57)200V三相の場合、起動接線力(N)は下記の数値となります。例1中・軽量品の場合F質量20kg段ボール400mmMoterRollerPSS機種ページ「特性仕様」より表3  より、50Hzでは速度記号30以下、60Hzでは20以下が(1)で計算した必要接線力の19.6(N)を上まわり、モータローラ1本で起動発進できることがわかります(  部分)。モータローラ1本当りの起動接線力が必要接線力を上まわらない場合は、複数のモータローラが必要となります。例えば、PSS-□-30-Z5 60Hzを選択する場合、モータローラ必要本数は下記計算式で確認します。※  より、起動接線力は16.5(N)を下記計算式に当てはめます。表3= 19.6÷16.5≒ 1.2(本) ∴ モータローラの必要本数は、1.2本を切上げ2本以上使用すると起動発進できることがわかります。(3)モータローラ1本当り許容荷重の確認  のモータローラ1本当りの許容荷重(衝撃荷重を考慮し1/2とする)がローラ1本当りで受ける荷重を上まわるか下記計算式で確認します。※搬送物長さ400mm、ローラピッチ100mmより、搬送物の質量20kgを受けるローラ本数は4本、モータローラ径φ57で呼称ローラ幅490のローラ1本当り許容荷重は  より80kg、衝撃荷重を考慮し1/2と想定して下記計算式に当てはめます。80(kg) × 1/2 > 20(kg) ÷ 4(本) 40(kg) > 5(kg)∴モータローラ1本当りの許容荷重(40kg)が、1本当りに受ける荷重(5kg)を上まわることから、許容荷重範囲内であることがわかります。表1表1表3型 式電源200V三相速度記号周速度(m/min)接線力(N)定格起動定格トル50Hz/60Hz50Hz/60Hz50Hz/60Hz50Hz/60PSS □- 4-Z5 □- 8-Z5 □-10-Z5 □-15-Z5 □-20-Z5 □-30-Z5□-40-Z54810152030403.8/4.57.5/9.110.4/12.515.9/19.122.7/27.333.1/39.8433/52134.7/27.717.5/14.012.6/10.29.5/7.76.7/5.34.6/3.935/28160.0/123.980.4/62.158.6/45.344.2/34.030.9/23.921.1/16.5161/1260.99/0.70.5/0.40.36/0.20.27/0.20.19/0.10.13/0.101/00表2F = 9.8W(μ・cosθ+sinθ)1kgf ≒ 9.8NF=必要接線力(N)W=搬送物の質量(kg)μ=搬送物材質による転がり摩擦係数θ=コンベヤの傾斜角度 = 0°(水平搬送)表2起動接線力モータローラの必要本数=必要接線力(N)÷起動接線力(N)ローラ1本当りの許容荷重×衝撃荷重を考慮した数値(1/2)>搬送物の質量÷ローラ受け本数モータローラ&コンベヤシリーズ

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