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表2表3表19(本)1/2 (1)必要接線力(N)の確認(2)モータローラ必要本数の確認(3)モータローラ1本当り許容荷重の確認89MOTOR ROLLER & CONVEYOR搬送物仕様W搬送物の質量=200kgの木製パレット(幅900mm×長さ900mm)コンベヤ仕様の選定搬送物仕様から呼称ローラ幅990mm、ローラピッチ100mm、モータローラ径φ57と仮定した場合、下記の通り検討します。搬送に必要な接線力、必要接線力(N)は下記計算式で確認します。※搬送物(木製パレット)の転がり摩擦係数は  より(μ=0.05)を下記計算式に当てはめます。搬送物に98(N)以上の接線力がかかれば搬送できますが、パレット搬送等の質量(負荷)が大きい場合は必要接線力の2倍以上になるようモータローラ本数を設定します。 ∴ 98×2 = 196(N)モータローラの必要本数は、必要接線力(N)とモータローラ1本当りの起動接線力(N)を比較し、起動接線力が必要接線力を上まわるか確認します。  より、モータローラPSS(φ57)200V三相 50Hzまたは60Hzの場合は、モータローラ1本当りの起動接線力が表3(1)で計算した必要接線力の196(N)を、どの速度記号も上まわっていないため、モータローラ1本では対応できないことがわかります。そこで、起動接線力(N)が計算した必要接線力196(N)を上まわるようにモータローラ本数を設定します。例えば、PSS-□-4-Z5 60Hzを選択する場合、モータローラの必要本数は下記計算式で確認します。※  より、起動接線力は123.9(N)を下記計算式に当てはめます。 ∴ モータローラの必要本数は、1.6本を切上げ2本以上使用すると起動発進できることがわかります。  のモータローラ1本当りの許容荷重(衝撃荷重を考慮し1/2とする)がローラ1本当りで受ける荷重を上まわるか表1下記計算式で確認します。※搬送物長さ900mm、ローラピッチ100mmより、搬送物の質量200kgを受けるローラ本数は9本、モータローラ径φ57で呼称ローラ幅990のローラ1本当り許容荷重は  より50kg、衝撃荷重を考慮し1/2と想定して下記計算式に当てはめます。ローラ1本当りの許容荷重×衝撃荷重を考慮した数値(1/2)>搬送物の質量÷ローラ受け本数∴モータローラ1本当りの許容荷重(25kg)が、1本当りに受ける荷重(22.2kg)を上まわることから、許容荷重範囲内であることがわかります。<注意>①搬送物質量が大きい・起動速度を重要視する・搬送物底面の平滑度が悪い等の場合は、モータローラ本数を必要接線力の2倍以上になるように設定してください。②モータローラで搬送できる最大荷重は1,000kgを限度としてください。F = 9.8W(μ・cosθ+sinθ)F = 9.8×200(0.05×cos0°+sin0°) = 9.8×200(0.05×1+0) = 98(N)モータローラの必要本数=必要接線力(N)÷起動接線力(N)= 196÷123.9≒ 1.6(本)50(kg) × 25(kg) 1kgf ≒ 9.8NF=必要接線力(N)W=搬送物の質量(kg)表2μ=搬送物材質による転がり摩擦係数θ=コンベヤの傾斜角度 = 0°(水平搬送)> > 200(kg) ÷ 22.2(kg)900mm質量200kgF木製パレット選定について例2重量品の場合

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