概要
ジャムやスプレッド類を製造販売する(株)グリーンウッドファクトリーは、兵庫県丹波篠山市に新工場を建設、4月から本稼働を開始しました。製造ラインには、最新鋭設備を導入し、主力のジャムを中心に140品目の商品を生産。また、出荷能力を高めるために、下流工程の包装から出荷に至るエリアにはロボットなどオークラのマテハン設備を導入、1日平均1万ケースに及ぶ商品を出荷します。
設備の特長
工場の生産フロー
装置間搬送をスムーズにつなぐオークラのコンベヤ
オークラの設備が導入されたのは包装から出荷に至る下流工程です。完成した商品は、包装エリアでキャップの締まり具合、ラベルのズレや破損、賞味期限の印字状態などが確認され、所定数量ずつ箱に詰められます。そしてこれらの装置間をつなぐのがベルコンミニⅢやユニコンVなどオークラのコンベヤで、高速でスムーズな流れをサポートしています。
包装エリアの商品搬送ライン。
装置間をベルコンミニⅢがスムーズにつなぐ
箱詰め商品をロボットパレタイザ(奥)に転換供給する
ユニコンⅤの搬送ライン
生産量の多い商品はロボットパレタイザ
箱詰めされた商品はパレタイズエリアに送られます。ここには4台のパレタイズ自動機が待機しており、うち3台がオークラのロボットパレタイザです。生産量の多い商品のパレタイズに当てられています。
生産量の多い商品をパレット積みするロボットパレタイザ
工程間搬送の自動化を実現した13台のAGV
パレタイズされた実パレットの引き取りは同社が初導入した自動搬送ロボット(AGV)が行います。13台導入され、次々と積み上がるパレットを引き取り保管倉庫へ運搬します。AGVは、このほか“保管倉庫から出庫される実パレットの出荷エリアへの運搬”や”空パレットのロボットパレタイザ用パレットマガジンへの運搬”も13台が効率よく行います。
13台のAGVが工程間パレット搬送に威力を発揮
積まれたパレットを引き取るAGV
お客様の声
新工場を丹波篠山市に選んだのは、緑豊かな自然、豊富な地下水、必要な敷地面積の確保、高速インターに近いアクセスの良さ、という新しいジャム工場に求めていた4つのインフラ条件を備えていたからである。新工場は2つの旧工場を集約したものだが、1+1は3になるスケールメリットを追求し、生産能力は拡大させながらも少人数で運営できる体制を目指した。中でも包装から出荷に至る工程をオークラさんのロボットパレタイザやAGVを核に自動化したことで、工場の出荷リードタイムは大幅に短縮した上、約40名の省人化も達成することができた。
※本記事内容は2024年5月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。