概要
「エクスプレス便」など、B to B分野に特化した輸送サービス事業を展開するセイノースーパーエクスプレス㈱は、関西圏の大型物流拠点として「大阪貨物センター」(大阪府門真市)をリニューアルしました。全国から集まってくる大量の荷物をスピーディーに効率よく仕分けるため、最新の「デバンニングコンベヤ」3台と「高速自動仕分け機・ユニソーターFSⅣ」を導入し、翌日配達サービスの強化をはかりました。
設備の特長
デバンニングコンベヤ
当センターが荷降ろし作業の省力化を目指し、導入したのがデバンニングコンベヤです。伸縮機能を備え、荷台の荷降ろし位置に合わせ、先端部を伸ばしていくことができます。最大14.8mのストロークを備えていますので、ロングボディトラックの奥まで余裕で届きます。先端の荷降ろし部は、荷物の高さに合わせて自在に俯仰します。無理な姿勢での荷降ろし動作が回避でき、腰痛対策にも効果を発揮します。操作BOXは先端部に設け、ボタン操作だけで伸縮、俯仰などが簡単に行えます。このため、一人の作業者でも操作しながら荷降ろしすることが可能です。センターではデバンニングコンベヤを3台導入し、作業負荷の大幅な軽減と、荷降ろし時間の短縮を実現しています。
最大14.8mのストロークをもつデバンニングコンベヤ
角度調整が自在にできる先端の荷降ろし部
ユニソーターFSⅣ
デバンニングコンベヤの下流に導入されたのが高速自動仕分け機「ユニソーターFSⅣ」です。スライドシュー方式の仕分け機構で、デバンニングコンベヤから送り込まれてくる大小さまざまな荷物をソフトにスピーディーに方面別に仕分けます。10の仕分けシュートを持ち、処理能力は毎時6000個。バッファー機能をもつ回遊ラインも設けているため、大量の荷物が集中しても余裕で対応します。
さまざまな荷物を高速に仕分けるユニソーターFSⅣ
設備導入の効果
入荷は、夕方5時ごろから夜9時ごろに集中しますが、3台のデバンニングコンベヤにより、トラック1台あたりの荷降ろしを短時間で完了。トラックの待ち時間は短縮されました。また、ユニソーターFSⅣにより仕分け作業も効率よく進められ、出荷のスピードアップもはかっています。
お客様の声
2024年問題といわれるように、長時間労働の回避などドライバーの働き方改革は、トラック輸送事業に携わる企業の喫緊の経営課題だ。省力化や省人化を実現するデバンニングコンベヤや自動仕分け機などマテハンシステムの活用は、働き方改革を推進する強力な武器だと考えている。
※本記事内容は2022年8月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。