概要
揖保乃糸資料館「そうめんの里」内にある加工場のリパック(小分け包装)ラインをこのたび刷新。自動化を強力に進め、大幅な省人化と生産能力を拡大しました。導入されたコンベヤは、そうめんの包装形態に合わせた様々な機種が適材適所にレイアウトされ、最適システムを構築しています。
設備導入の経緯
「そうめんの里」は、1997年にオープンした組合運営の一般向け見学用施設兼リパック(小分け包装)の拠点施設として重要な役割を担っています。国内40%のトップシェアを誇る「揖保乃糸」の加工場が公開され、年間12万人が訪れる人気施設です。今回、一部設備の老朽化と人手不足対策により、13年ぶりにリニューアルを実施しました。
設備導入の効果
今回導入した機械装置が高能力・多機能化により大型化し、もともと狭い設置スペースにまったく余裕がなくなってしまいました。そこでコンベヤレイアウトの工夫で課題をクリアしました。ユニコンⅤのP箱ラインを可能な限り2段や3段方式にしたり、装置間を28台のベルコンミニⅢでコンパクトにつなぎ、徹底した省スペース化ラインで対応しました。機械装置とコンベヤ設備が一体となった新ラインにより、8人の省人化を実現。処理能力も約10%増を達成しました。
省スペース化をはかったP箱の上下2段・3段ライン
ベルコンミニⅢは装置間をコンパクトにつなぐ
ユニコンVで構成された梱包ライン
お客様の声
狭いスペースの中に、最新の自動機とコンベヤが一体化した期待のラインが完成した。以前のラインは手作業が多く、人手不足でライン稼働率が低下する日もあった。それが少人数でフル稼働できるので、繁忙期も安定生産できるようになった。
※本記事内容は2020年8月に取材した内容を元に構成しております。
記事内の数値データや組織情報は取材時のものとなります。